日本語教師のアクション!文化庁日本語教育小委員会にあなたの声を届けよう

【満員御礼】チケット完売致しました。当日、皆さまと熱い議論ができることを楽しみにしております。 

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文化審議会国語分科会日本語教育小委員会では、これまでに過去10年間90回にわたって日本語教育に関する議論を行い、答申を出すなどして来ました。今後「日本語教師のスキルを証明するための資格」についても審議することとなっています。次回開催は2019年2月7日です。

それに先立ち、同委員会委員である神吉宇一氏を招いて、意見交換をします。アクションの一つとして、参加者全員で日本語教師の資格および日本語教育のあり方について議論し、具体案を考え、それが同委員会への情報・意見提供に繋がることを期待します。

 

・日時:2019年2月4日(月)18時~20時 
・場所:早稲田大学22号館207教室

    東京都新宿区西早稲田1-7-14

 
・参加費:1,000円(Peatixで決済) 軽食・飲み物提供します。 
・Zoom参加可。(参加費上記同様) 
・共催:日本語学校教育を考える日本語教師の会

*申し込みは下記Peatixのサイトでお願いします。(事前申し込み制) 
https://jalesa20190204.peatix.com

1.上記URLでチケットを購入 
2.当日提示してください 
3. zoomの参加者にはURLをお知らせします

◆ チラシのダウンロードはこちら(PDF) 
https://drive.google.com/open?id=1hhk48_BxZPRQ3P2r79AgO_B3TIfb-sGc

みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

 

#日本語教師のアクション

 

<参考>

文化庁文化審議会国語分科会日本語教育小委員会の議事録はこちら。

http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/nihongo/

現在、第1回から第90回までの議事録を見ることができます。

次回2019年2月7日は、第91回となります。


当日の参加者からのご意見

 

会の開始前に共有したgoogle documentへの書き込みです

「日本語教師のアクション!」当日の様子
早稲田大学22号館207教室にて

 

  • 最近の検定試験はCan-Doが多くなっているようですが、初級をきちんと教えられるかどうかの能力をきちんと調べるべきではないでしょうか。動詞のグループ分けや活用を教えられない教師がいるようです。中級も上級も初級の上に成り立っていると思うのですが……。
  • 資格化されるかどうかも決定してない現状では時期尚早だとは思いますが、資格化されることになった場合、資格化に向けた ①「指導者」は誰になるのか? ②「指導者研修」等を行うのか? が非常に気になっている点です。現在420時間講座を行っている機関に、有資格者のための教育が委託されることになるのかどうかも気になっている点です。(O)
  • ボランティアをどう位置付けていくようになりますか。そこはわたしは消極的なのですが…。技能実習生や特定技能等の人たちをボランティアで日本語教育をしていこうという算段? って雰囲気ですか(K)
  • あと、たとえばですが、日本語教育学会的にはどのような姿が理想、目標と描いていますか。なんとなく、そこがふんわりしていて、プロセスである議論もふんわりした印象を持ってしまっています(K)
  • 医療分野(介護、看護等々)の専門職に設けられている「倫理綱領」のようなものについても、資格化となると考えていくことが大切になるように思います。(教育分野では現在は設けられていないと思いますが。)(O)
  • 現在のボランティア教師(および日本語学校等の日本語教師)の業務を見ていると、大きく分けて「1.日本語支援」と「2.生活支援」の2種類があるように思われます。この2つを、例えば、「日本語教師」と「生活支援員」のように業務分担していくという視点も大切なように思っています。その場合、日本語教師は《有資格者》、生活支援員は《市民ボランティア》、などという役割分担も検討していく必要があるように思います。これはつまり、「日本語教育の専門家」を育成していくのか、「外国人の生活を総合的に支援できる専門家」を育成していくのか、という議論にもつながると思われます。(O)
  • 「平成30年12月25日外国人材の受入れ・共生に関する関係閣僚会議」において総合的対応策が示され、施策番号54において『日本語教師のスキルを証明する新たな資格を整備すること等により…』とありますので、資格化は決定事項かと思っておりました。そのうえで必要なのは更新制度と処遇の改善(補助も含めて)かと思います。(H)
  • 教員免許について、教科についていない養護の先生のような免許もあるので、日本語についてもそういった横断的な資格をつくってもらうといいのではないでしょうか。ただ、実際に、小学校へ入って指導していると、一般的な日本語教育だけでなく、学校教育本体に関する基本的な知識が必要なことがひしひしと感じます。(K)
  • 地域の日本語教室での実践研究をしています。ボランティアで日本語支援をしている方に対する日本語教育の専門性の養成は本当に重要だと思います。奥田先生のポップコーンを作るワークに関する事例の説明はとても分かりやすかったです。地域の日本語教室を主催・運営している主体に理念、考え方が必要です。しかし、現状なかなか野放図になっている現場が多いように思います。(K)
  • 日本語教師自身が「生活支援」が重要だという意識を持っているケースも多々見られるように思います。そうした意識を変革していくのにも、資格化は意義があるように思います。とどのつまり、「日本語教育の専門家」とはどういう人材なのか? ということを整理する点に尽きるとは思いますが。(一例:手話通訳士は、手話通訳の専門家であって、聴覚障害者の「介助者ではありません」。ですが、これが混同される場面も多く見られます。そうした混同をなくすのに「公的資格化」や「倫理綱領」は多少役に立っているようです。)(O)
  • 日本語教師が外国人問題全てを抱え込むことではない(専門分野は出来てくる)とは思いますが、日本語教育以外の方からは、逆に「日本語教師は日本語を教える事しかしない(「単なる」語学教師)といった認識があるように思われます。(神吉(2016)「日本国内における地域日本語教育・外国人支援の現状と課題」『複言語・複文化時代の日本語教育』の中での調査結果=行政からは日本語教育に関するニーズが低い)。これからの日本語専門家は、日本語教育を軸にしつつ、他の分野のことも把握し、つなげる事に積極的になる必要があるのではないかと思います。(K)
  • 近年「日本語教師の専門性とは?」という議論が盛んになっていますが、今日の皆さんのお話を聞いていて、ますます「専門性」の議論を煮詰めていかないと、基盤がないまま議論が進むことが懸念されます。資格化の「実(じつ)」に関する議論には、まず共通基盤が重要なように感じました。(O)
  • 本日最後のお話からいくと、コーディネーターをどのように育成するか、というのはひっじょーーーに重要になりますね。コーディネーター次第で地域格差が生まれることが容易に想像されます。(O)
  • 東洋経済オンラインで神吉先生、田中先生、馳衆議院議員の対談でドイツ、フランス、韓国などでは公的に無料または安価で一定水準の講師が言葉や社会制度などを学ぶ機会を提供していると書いてある記事を見ました。私の友人が先日フランスに移住し、移住直後に移民局でフランス語試験を受けました。フランス語の試験である程度の得点が取れないと、政府のフランス語プログラムの受講が必修とのことです。その話を聞き、言語保障がしっかりされているなと感じました。日本でも、移民・難民を対象とした公的な日本語教育機関が必要だと感じます。そこで教える日本語教師には、特別な公的資格を設置すべきだと思います。(O)田中宝紀(2019年1月22日)「日本語ができない外国人は『自己責任論』の嘘 馳浩議員が語る『日本語教育』の重要性」東洋経済オンライン,http://ur0.work/PCmB (2019年1月24日閲覧)         

 

  • 普段こういう話をする機会がほぼないので、とってもおもしろく聴かせてもらいました。実は、法律の流れとか良く分かってなくて、話について行くので精一杯でしたが、とても勉強になりました‍ 年少者の側面からも関わる面がありそうで、何かできたらいいなとも思いました。貴重な機会をありがとうございました

手書きのアンケート用紙のご意見

会の終了後に記入していただいたものです

 

  • 学校教育の中に正規の学校教員として日本語教員を位置付けていくことの重要性を委員の方にはお願いしたいです。
  • 小・中・高の教員養成課程に日本語教育養成の課程を作るよう、働きかけてください。日本語教育を専門に研究した人たちの就職の門戸を広げることにもつながります。
  • 日本語学校の非常勤では職場で話題を振ってもみんな目の前の仕事が忙しくて、興味を持ってくれる人が少ない。今日の話で、少しは流れがわかってきたので、今度は日本語教師でない人に話を振ってみたいと思う。自分に何ができるのか、考えていきたい。まず日本語学校の学生を地域で恐竜する手伝いをしたいと考えた。
  • NPO法人に日本語教師養成講座を担当しております。ほとんどの受講生は会社を定年退職された年代の方で、日本語を教えたい、外国の方を助けたい、という気持を持っています。今回のテーマの「資格」がこのような方々を日本語教育の場から遠ざけるものではなく時間がかかっても近づいていけるようなもんだとうれしいです。本日の話の中でも出てきた「講習」というようなものであれば日本語教育の質の底上げにもなるし、また教える事へのモチベーションも育まれるし良い形かと思います。大学や日本語学校のような”留学生”を教室で教える教師とボランティア教室のような別の在留資格をもつ学習者を教える教師とは資格が違って当たり前だと思います。資格=試験とならない事をおねがいしたいと思います。
  • 様々な現役の方々の意見・経験が聞けたのも、今回ご講演いただいた神吉さんの日本語教育小委員会の決定プロセスに加えて貴重な経験でした。Peatixが不慣れな様に見受けられたので、GoogleFormsで出席者リストを作成する方式にされても良いかと思いました。
  • 日本語教師が有資格化され、教育の質を担保しながら待遇改善されていくことを望みます。ただ、その議論の中で、大人か子どもか、子どもの中でもボランティア教室なのか、学校教育内なのかで、求められること、目指せることが異なってくると思います。「子どもの専門家」で且つ「日本語の専門家」である人の養成を強く期待しています(加えて、「学校教育の理解者」←批判的でももちろんよいです)現在の教員定数を増やすだけの措置では、日本語教育の質を担保することは不可能だと感じています。願わくは、就学前支援も視野に入るとよいと思っています。(幼・保→小→中くらいまではスムーズな情報の引継ぎができるようになればよいと思っています。)
  • いろいろな話が出て、考えるヒントを得ることができました。どうもありがとうございました。自由に意見を述べる会でしたが後半、やや議論が広がりすぎ、焦点がボヤけてしまった感じがあったのが残念でした。
  • 今日はどんな会なのかよくわからずに参加していましたが、日本語教育をめぐる最近の問題には、非常に興味がありました。今日の議論の中で、日本語教育の中だけの議論だけではなく、他の業界とも連携していくことの重要性を感じました。ただ、日本語教師の中でも、現在の法整備に対しても無関心な方々も少なくありません。そういった方々にも知ってもらうためにも、今回のような会をいっぱいひらいてほしいと思います。
  • 今日は様々な立場の方の意見が伺えてとても勉強になりました。去年の緑本で日本語教師の活躍分野が多岐にわたることが確認され、その専門性も様々だと思いますが、資格が創設されるなら、すべての活動分野に通底するような「日本語教師」の専門性は何かを明らかにしてそれを問うものになればと思っています。その一つが今日話に出た、他分野との共同や日本語教育とそれ以外の社会をつなぐ力だと確認できました。ありがとうございました。

 

 


「日本語教育 いどばた」に掲載されました!

本イベントは、日本語教育を広げるメディア「日本語教育 いどばた」に掲載されました。ぜひご一読いただければと思います。

 

 

日本語教師の資格化を考える「日本語教師のアクション!」レポート